1問い合わせが来ない原因は、大きく分けて考える

「問い合わせが来ない」という状態は、おおまかに3つの段階に分けて考えると、何を先に見ればいいかが整理しやすくなります。

1. そもそもホームページが見られていない

検索に表示されていない、または表示されていても訪問者がほとんどいない状態です。この段階では、内容を整えても問い合わせにはつながりにくいです。まず「見られているかどうか」から確認してみてください。

月ごとのアクセス数を一度も確認したことがない方は、まずここから始めましょう。GA4(Googleアナリティクス)やSearch Consoleで確認できます。詳しくは「無料で始めるアクセス解析」にまとめています。

2. 見られているが、伝わっていない

アクセスはあるのに問い合わせが来ない場合は、サービス内容・料金・対応エリアなどの情報が伝わっていない可能性があります。初めて見た方は、じっくり読む前にページを閉じることが多いので、最初の画面で「何を頼めるか」が分かるかどうかがポイントです。

サービス内容の書き方については「サービス内容が伝わらないホームページの直し方」にまとめています。

3. 伝わっているが、問い合わせしにくい

サービスは理解してもらえているのに、問い合わせ先が見つからない、フォームが使いにくい、スマホで操作しづらい——そういう状態です。内容ではなく、入口の問題です。

フォームまわりが特に気になる場合は「問い合わせフォームで離脱される原因」も見てみてください。

どの段階にいるかをざっくり把握してから、次の確認ポイントに進んでください。

2最初に確認する7つのポイント

1. アクセス数を確認できていますか?

月にどれくらいの人がホームページを見ているか、把握していますか?

アクセス数が見えていないと、問い合わせが来ない理由が「見られていないからなのか」「見られているのに来ないのか」を判断できません。どちらかによって、次にやるべきことが変わってきます。

細かい分析は必要ありません。「先月は何人くらい来たか」が分かるだけで十分です。

GA4(Googleアナリティクス)が設定されていれば確認できます。そもそも設定されているかどうか分からない方や、見方が分からない方は「無料で始めるアクセス解析」を参考にしてください。アクセス解析が入っていない場合は、まず設定するところから始めることができます。

確認ポイント: 月ごとのアクセス数を確認できるか

2. スマホで見たとき、問い合わせしやすいですか?

小規模事業者のホームページは、スマホで見られることが大半です。パソコンでは問題なく見えていても、スマホでは別の見え方になっていることもあります。

  • 文字が小さくて拡大しないと読めない
  • 問い合わせボタンがページの下の方にしかない
  • 電話番号をタップして電話できない
  • フォームの入力欄がキーボードに隠れて使いにくい

一度、手元のスマホでトップページを開いて、問い合わせ先まで実際に進んでみてください。「このボタン、思ったより押しにくい」「問い合わせまで思った以上に遠いな」と気づくことがあります。

スマホ表示の見直し方は「スマホで見づらいホームページの改善ポイント」にまとめています。

確認ポイント: スマホでトップページを開き、問い合わせ先まで迷わず進めるか

3. 何を頼めるか、5秒で伝わりますか?

初めてサイトを見た方は、最初の数秒で「ここに頼めそうか」を判断します。じっくり読む前に離脱することが多いので、最初の画面だけで「何を頼めるか」が伝わるかどうかがポイントです。

「総合的なサポートをします」「なんでもご相談ください」だけでは、具体的に何ができるかが伝わりにくいことがあります。例えば清掃業なら「家庭向けか事業所向けか」「定期か単発か」、整体院なら「腰痛・肩こり向けか、スポーツ障害も対応しているか」——そういった情報があると、初めての方が依頼をイメージしやすくなります。

サービス内容は書いてあるのに、ページの奥に埋もれていて伝わっていないケースもあります。詳しい確認は「サービス内容が伝わらないホームページの直し方」にまとめています。

確認ポイント: トップページの最初の画面だけで、何を相談できるか分かるか

4. 問い合わせボタンや電話番号は見つかりやすいですか?

「問い合わせしてみようかな」と思った方が、連絡先を見つけられずにページを閉じることがあります。

  • 問い合わせボタンがページの一番下だけにある
  • ヘッダーに電話番号やリンクがない
  • スマホで見たときに問い合わせ先が画面外にある

ページを最初に開いたとき(ファーストビュー)に問い合わせ先が目に入ると、途中で「問い合わせたい」と思った方がその場で進めます。フォームへのリンクが1か所しかない場合は、ページの途中にも案内を入れておくとよいです。

確認ポイント: 3秒以内に問い合わせ先が見つかるか

5. フォームは入力しやすいですか?

フォームまでたどり着いてもらえたのに、入力途中で離脱されることがあります。

  • 入力項目が多すぎる(名前・メール以外に10項目以上あるなど)
  • 必須項目に「会社名」「住所」など、初回問い合わせでは不要なものが含まれている
  • スマホでキーボードが入力欄に重なって見えにくい
  • 送信後に「届きました」という完了表示が出ない

送信できたかどうか分からないまま終わると、不安で何度も押してしまったり、諦めてしまったりすることがあります。まず自分のスマホでフォームを実際に送信してみてください。届くか、完了ページが出るかを確認するだけでも、問題が見つかることがあります。

フォームまわりの詳しい確認は「問い合わせフォームで離脱される原因」にまとめています。

確認ポイント: 自分でスマホからフォーム送信テストをして、迷わず送信できるか

6. 基本情報は古くなっていませんか?

ホームページに書かれている情報が古いままだと、「本当に今も営業しているのか」「この料金は今も有効なのか」と不安になり、問い合わせをためらうことがあります。

確認しておきたい情報:

  • 営業時間・定休日
  • 電話番号・メールアドレス
  • 料金または料金の目安
  • 対応エリア・サービス内容

また、Googleビジネスプロフィールとホームページの情報が食い違っているケースも見かけます。Googleマップで見た営業時間とホームページに書かれている時間が違うと、初めて見た方はどちらが正しいか分からないまま迷います。小さなズレでも、問い合わせの一歩手前で止まる原因になることがあります。

Googleビジネスプロフィールの確認方法は「Googleビジネスプロフィールを整える」にまとめています。

確認ポイント: ホームページとGoogleビジネスプロフィールの基本情報が一致しているか

7. 問い合わせ後の管理はできていますか?

「問い合わせが少ない」と思っていても、実は「少ない」のではなく「見落としている」だけという場合があります。

  • メール、電話、フォーム、LINEにそれぞれ届いているが、合算していない
  • フォームからの通知が迷惑メールに入っていて気づいていない
  • 対応済みかどうかの記録がなく、どれが未対応か分からなくなっている

まず「先月、問い合わせは何件あったか」を答えられるかどうか確認してみてください。すぐに答えられなければ、件数が少ないのではなく把握できていないだけかもしれません。

難しい仕組みは必要ありません。最初はGoogleスプレッドシートや手書きのメモでも十分です。管理方法の比較は「問い合わせ管理ツール比較」にまとめています。

確認ポイント: 月ごとの問い合わせ件数を記録しているか

3よくある状態

問い合わせが来ないことについて相談を受けると、以下の状態によく出会います。どれも珍しくありません。

  • アクセス数を一度も確認したことがない
  • スマホで問い合わせボタンが見つけにくい
  • サービス内容はあるが、トップページから分かりにくい
  • 料金や対応エリアが分からない
  • フォームの送信テストをしたことがない
  • Googleビジネスプロフィールと情報が違う
  • 問い合わせ件数を記録していない

いくつか当てはまっても、全部を一度に直す必要はありません。気になる項目が一つでも見つかれば、まずそこから見てみてください。

4問い合わせが来ないときの確認チェックリスト

#確認内容チェック
1月ごとのアクセス数を確認できる
2スマホで問い合わせ先まで迷わず進める
3トップページで何を頼めるか分かる
4サービス内容が具体的に書かれている
5問い合わせボタンや電話番号が見つかりやすい
6フォームをスマホで送信テストしている
7送信完了画面や自動返信がある
8営業時間や電話番号が古くない
9Googleビジネスプロフィールと情報が合っている
10月ごとの問い合わせ数を記録している

5よくある質問

問い合わせが来ない場合、まず何を見ればよいですか?

まずは「見られているか」「内容が伝わっているか」「問い合わせしやすいか」を分けて見てみてください。アクセス数が分からない場合は、そこから確認すると整理しやすくなります。すぐに全部を作り直す必要はありません。

アクセス数が少ない場合はどうすればよいですか?

まずGoogleビジネスプロフィールとSearch Consoleで、検索からどう見えているかを確認してみてください。ホームページがそもそもGoogleに表示されていない場合は、内容より先に「見つけてもらえる状態にする」ことが必要です。Googleビジネスプロフィールは無料で設定でき、地域の検索に表示されやすくなります。

デザインを作り直せば問い合わせは増えますか?

必ずしも必要ありません。問い合わせボタンの位置、サービス説明の書き方、基本情報の更新、フォームの動作確認など、デザインを大きく変えなくても整えられる部分はあります。まずどこに問題がありそうか確認してから、必要な部分だけ直していく方が現実的です。

フォームはどこまで簡単にした方がよいですか?

初回の問い合わせで本当に必要な項目に絞ると、入力する方の負担を減らせます。名前、連絡先、相談内容があれば足りる場合もあります。業種によって必要な項目は変わるので、スマホから自分で送信テストをして、入力しにくいところがないか見てみてください。

問い合わせ件数はどう管理すればよいですか?

最初から高機能な管理ツールを使う必要はありません。日付、問い合わせ方法、相談内容、対応状況をスプレッドシートやメモに残すだけでも、月ごとの件数や対応漏れを確認しやすくなります。

6問い合わせが来ないときは、まず状態を分けて見る

問い合わせが来ない理由は一つとは限りません。「見られていないのか」「伝わっていないのか」「問い合わせしにくいのか」に分けて考えると、何を先に見ればいいかが整理できます。

全部を一度に直そうとしなくて大丈夫です。チェックリストを見て「ここは確かに手を付けていなかった」という項目が見つかれば、まずそこから試してみてください。

自分では判断しにくい、どこから手を付けるべきか分からない——そういう段階でも相談できます。今のサイトを一緒に確認するところから始められます。

個別に相談する → ホームページ改善チェックリストを見る →